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今年も暑い日が続いていますね。
むしろ年々熱くなっているように感じます。実際に気象庁の東京における観測結果では1900年8月に比べ2020年8月の平均気温は3℃も増加しているとのことです(気象庁HP-過去の気象データより)。
このように気温の上昇とともに増加しているのが熱中症です。
皆さんは環境省が開設している熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)をご存知でしょうか。このサイトには熱中症の情報が詳細かつまとめて記されており、今回はその一部を引用してご紹介したいと思います。
1.熱中症になる原因とは何か
熱中症を引き起こすには3つの要因があります。それは①環境、②身体、③行動です。
①環境
環境による要因には、気温、湿度、風、日差しなどが存在します。熱中症のリスクには気温が高さだけでなく湿度や日差しも関係しており、気温に加えてそれらも考慮した暑さ指数(WBGT)というものを参考にすることが更なる熱中症予防に繋がります。暑さ指数(WBGT)は環境省熱中症予防情報サイトで都市ごとに都度更新されますし、毎日メールで情報を送ってもらうことができるようです。
②からだ
体内で発生した熱は血液にその熱を移し、毛細血管から体外に熱を放出して血液の温度を下げて、体を冷やします。そのため体内に血液量が少ない状態すなわち水分量が少ない状態はからだを冷やす機能(体温調節機能)の低下を招きます。つまり若年者と比べ体水分量が少ない高齢者や乳幼児の方や下痢等体調の悪い方、心臓病などの持病がある方は熱中症のリスクが高くなります。また、普段から運動していない人や暑さに慣れていない人も体温調節機能が十分に働かない可能性が高くなりますので、注意が必要です。
③行動
激しい運動や長時間の屋外作業は体温の急上昇を招き、体温調節が十分にできない場合があります。
以上の3つの要因から下図のように熱中症が起こってしまいます。
2.熱中症予防するには
熱中症は生命に関わる病気ですが、予防法を知っていれば防ぐことができます。日常生活における予防は脱水と体温上昇を抑えることが基本です。
日常生活の注意事項としては、①室内での空調を活用し、暑さを避ける②こまめな水分補給を心がける③外出をする場合、各人の体調や暑さ指数を考慮するといったことが挙げられます(高齢者の方は温度に対する反応が低下している場合があり、温湿度計の設置が環境把握の一助となります)。
皆さん環境と各人のからだに配慮して、熱中症を予防しましょう!
参考資料
気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jma/index.html)
環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)
熱中症環境保健マニュアル2018