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寒い日は依然続いておりますが、皆様体調は維持できていますでしょうか。
1月に入り、新型コロナウィルスが再流行し始めておりますので、改めてひとりひとりが感染症対策を念頭に、密な状況を控えつつ行動していかなければなりませんね。
しかし、感染症予防のためとはいえ過度に家に引きこもり、家でじっとしがちになってしてしまうことは運動不足につながり、身体に多くのデメリットが発生するので注意が必要です。
そこで、今回皆様に伝えたいメッセージは「コロナ下でも距離を保ち屋外での運動を行いましょう」ということです。
新型コロナウィルスが流行を始めてから、外出機会が減ったという方は少なくないのではないでしょうか。日々の運動量減少は筋肉量の減少や関節力の低下のみならず、心血管疾患や癌、糖尿病、肺炎、腎症のリスクを高めます。1 特に高齢者においては筋肉量や歩行能力の低下が顕著に現れてしまうので注意が必要です。
さらに日々の運動習慣がある人は、そうでない人と比べ、新型コロナウィルスの重症化リスクを低下させることも報告されています。2 感染が怖いからといって完全にひきこもってしまうことは多くの疾患リスクを高める結果となってしまいます。
スポーツ庁はコロナ下においても、3密を避けた中での運動を推奨しており、パンフレットも作成されており、参考にしていただければと思います。3
また適切な運動量というものがいくつか示されていますが、厚生労働省は65 歳以上男性で7,000歩/日、女性で6,000歩/日を目標としています。米国の身体活動ガイドラインや世界保健機構(WHO)は18歳以上の成人では1週間を通して少なくとも150分間の中程度の強度(速めの散歩や自転車、ゴルフ相当)の身体活動を行うか、1週間を通して少なくとも75分間の激しい強度の身体活動(ランニング相当)を行うことを推奨しています。
つまり、コロナ下においても、
①感染リスクの少ない屋外で人との距離を2mほど保ちながら
②毎日30分以上速めの散歩を行ったり
③週3回1時間程度の散歩を行ったりすること
が望ましいと考えられます。その結果、多くの疾患のリスクや新型コロナ感染による重症化リスクを下げることにつながります。
心身の健康維持のため、ぜひ屋外での運動を行いましょう!
1、Zhao M, Veeranki SP, Magnussen CG, Xi B. Recommended physical activity and all cause and cause specific mortality in US adults: prospective cohort study. BMJ. 2020;370:2031. doi:10.1136/BMJ.M2031
2、Sallis R, Young DR, Tartof SY, et al. Physical inactivity is associated with a higher risk for severe COVID-19 outcomes: a study in 48 440 adult patients. British Journal of Sports Medicine. 2021;55(19):1099-1105. doi:10.1136/BJSPORTS-2021-104080
3、 新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について:スポーツ庁. Accessed January 10, 2022. https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/jsa_00010.html