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残暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。また季節の変わり目ですので体調管理には気をつけなければいけませんね。
さて、2019年12月に中国の武漢市で第1例目の新型コロナウイルスCOVID-19感染者が報告されてから、インフルエンザ感染者は2020年以降大幅に減少しています。
現在のところ日本のインフルエンザ感染者数は低い推移を辿っていますが、英国政府は「昨年流行がなく集団免疫が形成されないことが想定されるために例年の1.5倍ほどの流行になる可能性がある」としています(https://www.gov.uk/government/publications/jcvi-interim-advice-on-a-potential-coronavirus-covid-19-booster-vaccine-programme-for-winter-2021-to-2022/jcvi-interim-advice-potential-covid-19-booster-vaccine-programme-winter-2021-to-2022) 。日本感染症学会はそれを受けてCOVID-19との同時流行による医療逼迫を避けるためにもインフルエンザワクチンの積極的接種を推奨しています(https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=44)。
そして厚生労働省は「COVID-19ワクチンとインフルエンザワクチンとを同時に摂取することはできず、どちらかを接種した後に最低2週間を空ける必要がある」としています(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0037.html)。 例えば10月15日にCOVID-19ワクチンを接種したら、10月30日以降にインフルエンザワクチンを接種することができます。※2022/09/30追記:新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告があること令和4年7月22日開催の審議会において議論された結果、実施が可能となりました。
COVID-19ワクチンをまだ接種を完了していない方はインフルエンザワクチン接種よりもCOVID-19ワクチン接種を先に済ませるべきですが、高齢者などの既にCOVID-19ワクチン接種完了されている方は特にインフルエンザワクチンを流行前に接種を済ませておくことが良いかと思われます。
インフルエンザワクチン接種によるインフルエンザウィルスに対する十分な中和抗体産生までには約2週間かかるとされております(CDC; https://www.cdc.gov/flu/prevent/keyfacts.htm )。また例年通りであれば11月中旬〜末頃よりインフルエンザウィルス感染例が報告され始め、1~2月頃にピークを迎えます。
2021年38週(9月20日から26日)までの過去10年間のインフルエンザ感染者定点当たり報告数の推移
出典:国立感染症研究所(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/813-idsc/map/130-flu-10year.html)
今シーズンの流行はどうなるかは実際には不明な部分がありますが、流行時期を念頭におきつつ、適切な時期に接種を済ませるのが望ましいと思われます。
今回はCOVID-19ワクチンとインフルエンザワクチン摂取について簡単に書きました。地域の皆様の健康維持に少しでも貢献できれば幸いです。